Tokyo CT Technology Seminar

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[TCTT主催実習] CT大腸検査の画像処理

【日  時】 平成21年3月13日(金)19時00分〜20時30分

【場  所】 アミン株式会社 会議室
       〒113-0033 東京都文京区本郷2-27-20

【講  師】 国立がんセンター中央病院 放射線診断部
        三宅基隆 先生

文責 帝京大学医学部附属病院 山崎哲史

 2009年3月13日(金)アミン株式会社にてTCTT主催実習「CT大腸検査の画像処理」が開催されました。講師は国立がんセンター中央病院、三宅基隆先生です。また今回は実習形式で2人につき1台のワークステーションが用意され、実際の臨床データを用いてのハンズオンセミナーでした。まず実習の前に、三宅先生よりCT Colonography(以下CTC)の概要として、どのような事が出来るか、どのように読影を進めていくか、良好な画像を得る為のノウハウや新技術への取り組み、問題点、今後の展望などスライドを用いて講義していただきました。実際の症例にて、CTC画像を光学内視鏡の画像、切除病理標本などと比較した貴重なデータを見せていただき、CTC画像が病変の形状を高い精度で再現していることを改めて実感することができました。また良好な画像を得るための大腸の膨らませ方(炭酸ガス+自動注入器の組み合わせなど)、前処置として造影剤を内服させ残液に標識を行うfecal tagging、そしてその残液をソフト上で取り除くe-cleansing処理(これは現在開発中で現状では処理後の画像に若干のアーチファクトが残る)などのお話も聞くことが出来ました。国立がんセンターでは注腸検査が減りCTCの件数が増加しているというデータがあり、これはCTCの有用性の現われだと思います。
 イベントの後半はワークステーション(ZIOSTATION)を用いた実習です。使用法、読影の手順などの説明を受けながら解析をはじめます。用意された臨床データを開くとVGP(大腸の展開画像)が現れます。見慣れない方には不気味に見えるかもしれません。幾つかのデータを用いて解析の練習をした後、3症例についてそれぞれ病変部を探しだします。分かり易い病変、分かりにくい病変、紛らわしい病変が用意されており問題を解いているうちにあっという間に時間が過ぎて行きました。今回使用した大腸解析ソフトは私が普段使用しているものと機能やハンドリングに違い(動きが軽快!)を感じたので、イベント終了後にアミン株式会社の方に伺ったところ今年発売予定の“最新バージョン”との事でした。
 CTCはCT装置やワークステーションなどハードウエア、ソフトウエアの急速な高性能化の賜物と言えます。膨大なデータを短時間で処理し、イメージとして捉え難い形状の大腸を立体的に視覚化するばかりでなく、注腸検査や光学内視鏡でも見逃しがちな数ミリのポリープからLSTの様なフラットリ−ジョンまでCTデータから再構築し観察が可能になりました。VGPや仮想内視鏡モードでは光学内視鏡で見落としがちなOral sideのヒダの裏側を観察することも可能になりました。また造影CTを行うことで病変部の偽陽性か陽性かの根拠付け、3D構築した血管やMPR画像を組み合わせることにより、より多くの情報を提供することが出来ます。しかし、不十分な前処置や空気量不足はブラインドエリアを作るだけでなく、検査そのものを無意味にしてしまう可能性があり、今後も検討を重ねていく必要のある重要な課題といえます。
 CTCは、CTを用いた画像解析の中で他の分野に比べるとまだまだ少数派といった感じですが、前処置を工夫して被検者の負担を減らす工夫をしたり、被ばく線量の低減を図るなどの努力を重ねる一方、e-cleansing処理や、大腸に最適化されたCADのような新技術が実用化されれば、CTCが大腸疾患の画像診断の新たな基準として広く認識され普及して行くものと確信しています。
 最後になりますが、お忙しい中、貴重な資料を使っての講義をしていただきました三宅先生、ワークステーションを用意していただいたアミン株式会社、ZIOSOFT株式会社の皆様、ならびに本イベントの世話人と関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。それから毎回イベント終了後に大変有意義な“飲みにケーション”の場を用意してくださる世話人と関係者の皆様には本当に頭の下がる思いです。今後とも宜しくお願い致します。


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