Tokyo CT Technology Seminar

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[TCTT主催実習] 空間分解能(スライス面)とスライス厚測定

【日  時】 平成21年10月17日(土)15時 00分〜 18時00分

【場  所】 学校法人北里研究所 北里大学北里研究所病院 
       〒108-8642 東京都港区白金5-9-1

【講  師】 学校法人北里研究所 北里大学北里研究所病院 
       診療支援部 中央放射線科 小林 隆幸先生

       文責 東京医科大学病院 平瀬 繁男 

 2009年10月17日(土)北里大学北里研究所病院にてTCTT主催実習が行われました。講師は北里大学北里研究所病院診療技術部中央放射線科の小林 隆幸先生で、テーマは「空間分解能(スライス面)とスライス厚測定の講義と実習を行い、その測定法の理解を深める」でした。以前から物理評価には興味があったのですが、独学で理解することは難しく、なかなか取りかかれずにいたところに、この実習・講義がタイミングよくあり、少人数で何も分からない自分が行っても大丈夫かという不安もありましたが、分からないでいるよりはまずやってみようと参加を決意しました。
 実習当日の最初の30分は空間分解能(スライス面)のワイヤーファントム、スライス厚測定用の微小球体ファントムの作り方と撮影の実習でした。どちらも手作りで、病院で使っているものを工夫して作成していました。ワイヤーファントムは0.1〜0.2mmのワイヤーを150mlシリンジ製剤の中に通し、2〜3滴の界面活性剤を入れた水で満たして作成します。また微小球体ファントムは実際に測定したいスライス厚の1/10〜1/20の球体が必要なため、ボールペンの先端の球体を使用し、発泡スチロールで挟み込むようにして作成していました。撮影で特に注意することは、ワイヤーファントムのセッティングをセンターから20mm程度オフセットにすることを忘れずに!とのことでした。これはセンターにセッティングすると検出器の1個の素子のみにデータが入力されることで、エリアシング誤差を含んでしまう可能性があり、オフセットにセッティングすることで、いろいろな素子にデータが入力され、エリアシング誤差を少なくすることができるからです。
 次に取得したデータをPCに取り込み、画像処理ソフトウェアであるImageJとエクセルを使用して、実際に空間分解能(スライス面)とスライス厚を求める講義に移りました。まず撮影した画像をDICOM保存し、ImageJで取り込みROIを設定します。設定したROIのデータをコピーしてエクセルに貼り付け、プロファイルカーブを作成し、カーブの裾野部分の平均値を引き算して相対値化します。そして裾野部分を強制的に0にしてできたカーブをフーリエ変換して、求められた複素数を絶対値化、さらに正規化して求められた値がMTFになります。横軸に空間周波数、縦軸にMTF値のグラフに表すときれいなMTF曲線が描かれました。また内挿法による50%MTF、10%MTFの求め方も併せて教えていただきました。
 文章で書くと簡単そうですが、実際にやってみると意外と大変で、ここまで来るのにおよそ二時間半!頭がいっぱいになりパンクしそうでしたが、小林先生が忍耐強く、全員ができるまで先に進まずに待っていてくれましたので、何とかグラフを完成させられたという感じでした。休憩をはさみ、残りの一時間でスライス厚測定の解析を行いました。ImageJによるプロファイルの抽出方法が違いましたが、あとは同じ要領でプロファイルカーブを描いてSSPzを求め、FWHM、FWTMを算出して求められたFWHMが実効スライス厚になるというところまでで講義は終了となりました。
 実習が終わった感想としては、今回教えていただいた評価方法を用いて、使用する関数やFOVが変わるとどうなるかなど、実際にいろいろ実験をして得られる結果をもとに、今までとは少し違う視点から画像を見ることで、その理解をより一層深めていきたいと考えました。
 最後になりますが、ご多忙の中、データの準備からエクセルのデータベース作成まで、大変な準備をしていただきました小林先生に深く御礼申し上げます。また、今回のイベント開催にあたり会場準備や懇親会の手配などをしていただいた北里大学北里研究所病院の関係者の皆様に深く感謝致します。本当にありがとうございました。


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