Tokyo CT Technology Seminar

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[TCTT主催講義] ECR2010報告

【日  時】 平成22年3月24日(水)19時 00分〜 20時00分

【場  所】 北里大学北里研究所病院 3Fセミナー室
       〒108-8641 東京都港区白金5-9-1

【講  師】 北里研究所病院 診療技術部 小林隆幸

文責 聖路加国際病院 須山貴之

 2010年3月24日、学校法人北里研究所 北里大学北里研究所病院 3Fセミナー室にてTCTT主催の「ECR2010報告」が行われました。講師は同院の小林隆幸先生です。小林先生は2009年、2010年と2度にわたり演題が採択されECRに行かれております。
 ECR(Europe Congress of Radiology)とはEuropean Society of RadiologyがAustriaのViennaで年一回開催される国際学会でありRSNAに次いで世界で2番目に大きな医学放射線学会です。
 一般口述演題、専門領域の新たな進展の解説、最先端のトピックや臨床応用の紹介、ゲスト国の放射線医療事情の紹介、といったSessionの他に、機器展示、医療経営者向けシンポジウム、Hands on Seminar、読影クイズなどがあるそうです。演題の採択率は毎年40%程度であり、参加費は参加者の区分と登録期間によって、ECR Full Member:€350/450/600、Radiographer:€150/250/400、Student:無料と分かれているとのことです。
 ECRの機器展示は、メーカーの多くがRSNAを新製品発表と位置づけてあり目新しいものはあまり無いとのことや、SiemensやBayerといった地元企業のブース、次いで欧米メーカーが大きく、日本企業はというと東芝のCTはモックの展示は無くAquilion ONEのモニター紹介程度であったことなどをお話くださいました。
 小林先生が参加されたImaging Lung Diseasesの教育プログラムでは、心機能解析についての解説、Acute PEについての解説、Lung Perfusionについての解説、があったそうです。Dual Energyが今回はTOPICであったことや、日本国内において心臓の造影法を再考する必要があるだろうこと、などの解説をしていただきました。立ち見の大盛況で開催されたWork Station Face Off Sessionでは、TERA Recon、Siemens、Vital Image、GE、Philipsの5社が4分間でImagingを行ったとのことですが、TERA Reconが今回は最も好感触だったとのことでした。
 口述発表ではDefinition Flashを用いての機能解析が多く見受けられ、CT750HDの発表は非常に少なく、Aquilion ONEについては教育講演の中で紹介されていた程度であったとのことでした。お話を聞いていると、今がまさにCTの技術革新の時なのだと思いました。
 小林先生がご登録されたEPOSでは、日本人発表者が今回282人(Scientific exhibits 219人Education exhibits 53人)であったそうです。全ての会場ではSessionの評価票が必ず渡され、演者だけでなく座長に関しても評価をされるシステムになっていてJSRTなどでも取り入れていただきたいとお話がありました。
 次にAbstract登録までの詳細な解説をしてくださいました。
Abstract登録までの流れは、1、発表するテーマを決める 2、日本語で文章を書いてみる 3、英語にしてみる 4、提出する専門を決定する 5、ECRのHPから登録をすると5段階にして、大変わかりやすく、かつ細部いたるまで解説していただきました。
 研究テーマに関しては、TCTTやJRCなどの発表をModifyしたものでも十分ではないかとのことです。「皆さんが日々研究されていることが十分世界に通用します」、という言葉が非常に印象的でした。
登録にあたり国際学会での発表経験者であるTCTT世話人の先生から、東京女子医科大学東医療センター 田中先生「採択されるAbstractでまず大切なことは目的と結語が1対1で対応している必要がある」、根本杏林堂 弓場先生「目的と結語をはっきりさせろ、目的の中に結語を入れるな」とアドバイスがあったとのお話を聞き、発表の国内外に関わらず重要なことだと再確認いたしました。
 RadiographersというTOPIC(専門)があり、Doctorと競合しない点がECRの特徴でもあるとのお話や、英文校正に関する工夫など、国際学会への敷居を少し低くしていただけたと思います。また、無事にEPOSに採択されてもJRCやRSNAと違いECRは論文形式で登録をしなければならないため、スライドの校正で戸惑う事があるそうです。これらの違いも実際の登録画面を用いて分かりやすく解説していただけました。
 「とりあえずAbstractをだしてみましょう!」と締めくくられたご講義は、ウィーンの観光地の写真や、Lost Baggageのトラブルに見舞われた体験談などを交え、熱心に非常にわかり易くお話してくださり、短く思える一時間でした。
 最後になりましたがご多忙の中、貴重なお写真を始めデータなどご準備をしていただきました小林先生に深く御礼申し上げます。また今回のイベント開催にあたり会場準備や懇親会の手配などをしていただいた、北里大学北里研究所病院の関係者の皆様に深く感謝致します。本当にありがとうございました。


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