Tokyo CT Technology Seminar

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[TCTT主催実習] フレッシャーズ 性能評価の第一歩(SD測定とCNR測定)

【日  時】 平成22年10月19日(火)19時00分〜20時30分

【場  所】 東京逓信病院
       〒102-8798 東京都千代田区富士見2-14-23

【講  師】 北里研究所病院 
       小林 隆幸

文責  東京慈恵会医科大学附属病院放射線部 大滝正子

 2010年10月19日(火)東京逓信病院にてTCTT主催実習が開催されました。講師に北里研究所病院の小林隆幸先生をお迎えし、「フレッシャーズ 性能評価の第一歩」と題して、CTに従事して日が浅い若手技師を対象に御講義いただきました。今回のイベントは実習形式で、各々がPCを持ち寄り、予め小林先生にご用意いただいたデータを取り込んでImageJを使ってCNRとSD値を測定しました。
 まず初めにCNRについて小林先生から解説がありました。X線吸収差の少ない物質をどこまで識別することができるかを低コントラスト分解能と定義していますが、CNRはその低コントラスト分解能の一つの指標であり、算出方法は時代とともに少しずつ変わってきているとのことでした。現在は、対象となる物質の平均CT値とバックグラウンドのSD値から求める公式が一般的で、それなりに有効な反面、視覚評価と合致しないとも言われているそうです。講義のあと、実際にCATPHANファントムを撮影した再構成関数の異なる3つの画像を使ってCNRを求めました。ImageJに画像を取り込み、信号部分とバックグラウンド部分にROIを設定してCT値、SD値を測定し、Excel上でCNRを算出しました。3つの画像の視覚的評価とCNR値は一致せず、CNRのみでの低コントラスト分解能評価は困難であることが実感できました。
 次にSD値測定についての実習を行いました。SD値は画像ノイズを簡易的に知ることのできる値で、撮影線量との関係を示す因子としてよく用いられる指標です。今回は水均一ファントムを撮影した画像を事前に小林先生にご用意いただき、CNR測定と同様にImageJとExcelを用いて測定を行いました。ファントム画像のセンターと上下左右にROIを設定し、5ヶ所の平均SD値を測定します。これを3回繰り返し、測定値が5%以内の変動に収まればその3回平均値がSD値となり、5%以上の変動があった場合には5回平均の値を用います。この測定方法は難しくなく、装置と水ファントムさえあればすぐに算出できる性能評価法だと思います。実習の最後には、実際に東京逓信病院で使用されているCATPHANファントムを拝見させていただき、実際の撮影方法や使用上の注意点等も教えていただきました。
 今回の実習は、性能評価の作業としてはそれほど難易度の高いものでなかったですが、小林先生のわかりやすい解説を受けながらの作業でしたので、より理解を深めながら進めることができました。特に、ImageJの有効的な使い方、ちょっとした裏技などを教えていただくことができて大変参考になりました。これからは今回学んだ評価方法を基に、様々な撮影条件下での比較検討を行ってみたいと思います。
 最後となりましたが、ご多忙の中講師を引き受けていただき、画像データや参考資料等のご準備までしていただきました小林先生に深く感謝申し上げます。また、今回のイベント開催にあたり世話人の皆さま、そして会場準備等の手配をしていただいた東京逓信病院のスタッフの皆さまに深く感謝致します。今後もこのような初心者向けの性能評価実習を続けていただきたく、この場をお借りしましてお願い申し上げます。本当にありがとうございました。


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