Tokyo CT Technology Seminar

Login
ID:
PASS:
 
Admin Login
PASS:
 

[TCTT主催実習] フレッシャーズ 画質評価(MTF測定)

【日  時】 平成24年8月25日 15時00分〜17時00分

【場  所】 北里研究所病院

【講  師】 北里研究所病院
        小林 隆幸先生

文責 順天堂大学医学部附属練馬病院  井上 耕介

 2012年8月25日、北里研究所病院にて第38回TCTT主催実習が開催されました。今回のテーマは「フレッシャーズ 画質評価(MTF測定)」で講師は北里研究所病院の小林隆幸先生です。
 講義内容は、ImageJを用いた空間分解能測定(ワイヤ法によるスライス面のMTF測定)とワイヤ法によるMTF測定用の自作ファントムの作成方法についてご教示いただきました。
 まず、予め用意されたデータを用いて、空間分解能測定の解析を行いました。最初にImageJにCDのDICOMデータを取り込み、プロファイルを取得しました。このとき、ウィンドウの調節によってワイヤ部が見えやすいようにしました。得られたプロファイルの数値データをExcelにペーストして次の作業に移行しました。
 次はExcelでのMTF曲線の作成を行いました。実効サンプリング間隔の入力、プロファイルカーブの裾野の平均化、ゼロイング処理、フーリエ変換を行い、MTF曲線を求めました。今回の実習ではExcelに予め計算が組まれているものを用いたので、数値を入力していくだけでほとんどのデータが算出されるようになっていました。
 さらに内挿法を用いて50%MTF、10%MTFの算出を行いました。この10%MTFは、高コントラスト分解能ファントムで得るような最小解像サイズとほぼ一致します。高コントラスト分解能で評価しているのが識別限界となる最高周波数のみであるのに対し、MTFでは主観的要素のない定量的、客観的な評価が行えるため、今回の実習でその算出過程を学ぶことが出来て大変有意義でした。
 また、場所を移しワイヤ法によるMTF測定用の自作ファントムの作成方法と、撮像やアライメントの調整などを小林先生から実演していただきました。直径50mm程度のシリンジと三方活栓、サーフロ針を用意し、ワイヤ部は銅もしくはそれ以上の原子番号の素材を用います。サーフロ針にワイヤをつなげ、シリンジのプランジャーのゴム部分にサーフロ針を刺し、シリンジの中を通します。通したワイヤに三方活栓を取り付け、シリンジ内に水を封入したら完成です。この水に2、3滴洗剤を入れることで気泡が出来にくくなるとのことでした。
 今回の実習では、装置の精度管理、画質の評価を行う上で重要なMTFの測定手順とMTFの測定に必要なファントムの一つであるワイヤファントムの作成方法を丁寧に教えていただきました。フレッシャーズということで、参加者の多くはCT経験が浅く、MTF測定を初めて行う方もおられたと思います。そういった意味でも、とても意義のある実習でした。
 最後に、講義をしてくださった小林先生、また、毎回このような場を設けてくださるTCTT世話人の皆様、ならびに会場準備などをしていただきました北里研究所病院のスタッフの方々に深く感謝致します。ありがとうございました。


image_5b516973df879